こんにちは。ノリタルミです。
ある日ふと思い立ち、アイアンマンになるためにトライアスロンを始めた私。(詳細は『アイアンマンになるためにトライアスロンを始めブログまで書き始めた。』をご覧ください)
そこに立ちはだかった大きな壁、ロードバイク。
アイアンマンを目指し始めたころは、自転車すら持っていませんでした。
ロードバイクは高価な買い物ですから、失敗はしたくない。
いろいろと調べて、自分と相談し、最終的に納得のいく購入ができました。
「トライアスロンはやってみたいけど、ロードバイクの選び方が分からない」
そんな同じ悩みを持ち、購入を悩んでいる方に届けたい。
後編です。
(ちなみに前編は『実録・初心者によるロードバイクの選び方(前編)』をご覧いただければ幸いです。)
目次
前編のおさらい
- Step① ロードバイクのメーカーを知る
- Step② 予算を決める
- Step③ ロードバイクorトライアスロンバイクを決める
- Step④ メーカーを絞り込む
- Step⑤ 店に行って最終的に判断する
こんなステップで購入まで至った私。
前編ではStep③までお話ししました。
ここからはStep④、メーカーの絞り込みに入ります。
Step④ メーカーを絞り込む
前編でも触れましたが、予算と形式(ロードバイクorトライアスロンバイク)を決めたら、あとは好み。同じ予算ならメーカー間で性能に大きな違いはない。
ただ、メーカー間で特徴は少しずつ違うわけです。
- 背景
- ストーリー
- こだわり
そこに好みが表れてくる。
アイアンマンに出るとなれば、バイクの走行距離は180km。
トライアスロンの中で一番長い時間を共にする相棒。
そんな過酷なレースだからこそ、自転車に対してどれだけの愛着を持てるかがとても大切だと思い、ました。そしてその鍵となるのが、メーカーの背景やストーリーに満足し、納得して相棒を選ぶことだと思ったのです。
結論、私が重視したのは『ストーリー』でした。
おそらく私にとって人生最高峰の感動が待っているアイアンマンの景色。
その道を、自転車が持つストーリーとともに走り抜けたい。
『どんなストーリーとともに走りたいか?』
メーカーを調べながら、そう自問自答を続けました。
前編でも触れましたが、
- 北米のメーカーからは『アスリート性』と『ストイックさ』を
- ヨーロッパのメーカーからは『歴史』と『オシャレ』を
- アジアのメーカーからは『安心感』と『コスパのよさ』を
それぞれ感じていました。
『ストーリーとともに走る』をテーマに調べていた私は、次第に圧倒的な『歴史』をもつヨーロッパのメーカーに心惹かれていきました。
私が絞り込んだのは下記の4メーカー。
Bianchi(ビアンキ):イタリア
http://japan.bianchi.com/about/history/
現存する中では世界最古の自転車ブランド。1885年創業。
ビアンキの代名詞と言える「チェレステカラー」が印象的です。
サイトを見ていただくとわかる通り、圧倒的な歴史がそこにはあります。
自転車文化の始まり。
その圧倒的歴史とともに、アイアンマンを走破する。
何かいい感じだなぁと思えたのでした。
COLNAGO(コルナゴ):イタリア
https://www.colnago.co.jp/2020/history.html
創始者のエルネスト・コルナゴも元自転車競技者でしたが、怪我により選手生活にピリオドを打つことを余儀無くされ、1954年に弟とともに創設。
そのストーリーが私を強く惹きつけました。
怪我でリタイヤした無念を、自転車を作ることで別の競技者に託し続ける。
その精神が自転車に宿り、自転車に力を与えてくれる。
私もそうやって作られた自転車とともにアイアンマンを走破したい。
とても魅力的に思えたのでした。
Wilier(ウィリエール):イタリア
1906年に創業された、現存する世界で二番目に古いメーカー。ベッキオ橋で有名なバッサーノ・デル・グラッパにあるブレンタ河岸に産声を上げました。
その歴史もさることながら、私が惹かれたのは「ベッキオ橋」という名前。
妻と新婚旅行でイタリアに行ったときに、フィレンツェでベッキオ橋という名前の橋を観光したのです。
もしかして、あのベッキオ橋の近くで創られたのか?
そう思うと、不思議な縁を感じてドキドキが止まらなくなりました。
(後によくよく調べたら、違うベッキオ橋だったことが判明。)
ビアンキやコルナゴと比べて、日本ではそこまでメジャーではないらしいということも、惹かれたひとつの理由でもありました。
人と違うものを欲しがる性格なのでした。
RIDLEY(リドレー):ベルギー
https://www.jpsg.co.jp/ridley/about_ridley.html
設立は1990年。歴史こそ古くないものの、私が気になったのはその個性。
自転車は、ベルギーの国技。
そのベルギーは、石畳や古くからの町並みによる舗装状況など、ライディングが非常に困難で有名とか。
そんな環境で作られた自転車だからこそ、あらゆる困難な状況でも乗り越えられる力を込められているような気がしたのです。
そしてリドレーのイメージと言えば「山岳」。
アイアンマンレースは少なからずアップダウンが激しいコースが多いため、坂道攻略は必須。
リドレーなら険しい山道でも「大丈夫だよ」と言ってくれそうな安心感がある。
自転車の国で生まれた、強い自転車。
そんな個性に、強く惹かれたのでした。
Step⑤ 店に行って最終的に判断する
悩みました。どの自転車も魅力的。
ずっとパソコンの前でいろいろなサイトを見ながら、考え込んでいました。
ある日、決意しました。
ここまで考えて絞り込んできたんだから、どれに決めても後悔はないはず。
よし、店に行って決めよう、と。
ということで、前編でも登場したショップを再度訪問。
ちなみに店はこちら↓ 「ZING² FUKUOKA IWAI(ジンジン福岡イワイ)」
http://zing.iwaisport.com/index.html
実は初めから「この店で買おう」と決めていたのですが、その理由は福岡市内唯一(おそらく)の『トライアスロンショップ』だったから。
こちらの店で自転車を買えば通常のメンテナンスは無料で永久保証、トライアスロンクラブも運営していたり各種イベントを開催している。トライアスロンに関して多くの情報も得られるかもしれない。
アイアンマンを目指す私にとっては強い味方になってくれると思ったのです。
ということで、その店を訪問。
ここまできたら、
- 実物を見てのインスピレーション
- 予算との兼ね合い
で決めようと腹を括っていました。
いろいろと調べてからショップを訪れると、以前は全部同じに見えていた自転車達がきちんとした個性を持った存在としてアピールしてきました。
ビアンキ、コルナゴ、ウィリエール、リドレー…とつぶやきながら店内を回る。
そこで出会ったのが、こいつでした。
その佇まいに惹かれて近づく。
するとそれは候補メーカーの一つ、コルナゴじゃないか…!
いやいや待て待て。落ち着け。
これだけカッコいいバイク、どうせ高いのだろう。
そうやって価格を見ると…
…ん?24万円代?予算内?
オーナーに確認する。
『あぁ、それはフレームはカーボンだし、コンポーネントもシマノ105。長い距離も十分に走れるよ』
一応、他のメーカーのバイクもチェックしてみた。
しかし、コルナゴ以上のインスピレーションは得られなかった。
それから数分後。
『買います』
2019年4月。
こうして、産まれて初めてのロードバイクを購入したのでした。
家族への感謝とこれから
予算内とはいえ、高い買い物。
マンションの外の自転車置き場委に置いておくわけにもいかないけれど、じゃあどこに置くかを決める前に買ってしまいました。
理解を示してくれた妻に、心から感謝です。
ということで、私の場合はこんな感じでロードバイクを選んで行きました。
コルナゴの乗り心地はと言えば、
最高です。
これからこの相棒とともに、さまざまなレースに挑戦していきたいと思います。
トライアスロンはもちろん、バイクの大会にも。
特にヒルクライムには早く挑戦したいと思っています。
最初は、トライアスロンをやるために躊躇しながら始めたロードバイク。
今では楽しくて楽しくてしょうがありません。
生涯に渡って楽しめるのがロードバイク。
歴は短いながら、すでにそう確信しています。
ということで、二回に渡ってお送りしましたロードバイクの選び方。
この記事が、ロードバイク選びに悩んでいる方にとって少しでもヒントになれば幸いです!