アイアンマンになることを志してはや1年半、トライアスロンデビューしてはや半年が経ちました。
仕事をしながら、家事子育てに励み、時間を創りながらトレーニングに励む日々は大変ながらも充実感に溢れ、大きな目標に向かって進んでいる実感を得ることができる貴重なものです。
でも、それだけではないんです。
トライアスロンは、仕事にも役立つ。
まだトライアスロン歴は短いながら、ひしひしとそれを感じます。
その理由をまとめてみました。
目次
理由①:タイムマネジメント力がつく
トライアスロンとは、スイム・バイク・ランの三種目を一度に行う競技です。
つまり、三種類のトレーニングをまんべんなく行う必要があります。
例えば、平日のスケジュールがこんな感じだったとして、
- 7:00 起床
- 8:00 家を出る
- 9:00 業務開始
- 19:00 業務終了
- 20:00 帰宅
- 24:00 就寝
どこでトレーニングするのよ!?
って感じになりませんか?
さらに小さいお子様がいらっしゃる方ならば、これにさらに子育て・家事時間が加わってきます。
どうやって時間を捻出し、トレーニングを確保するか。
まさにタイムマネジメントそのものなのです。
いくつか捻出策は考えられますので、一例として紹介します。
解決策①:早朝の時間を使う(早起き)
これが一番、シンプルで有効な手段だと思います。
例えば先ほどのスケジュールを、
- 5:30 起床
- 6:00 ジョギングorバイク
- 7:00 帰宅→出社準備
- 8:00 家を出る
- 9:00 業務開始
- 19:00 業務終了
- 20:00 帰宅
- 23:00 就寝
と変えるだけで、トレーニングの時間は確保できます。睡眠時間も30分減っただけです。
毎日できればいいですが、そうでなくても構いません。平日のうち二日は早朝トレーニングを入れる!というルールを自分で作り、それを実行すれば必ず力はついてきます。
解決策②:スキマ時間を有効に使う
びっしり詰まっているように見えるスケジュールですが、スキマなくガチガチに詰まっていてどうしようもない!というわけでもないのではないでしょうか。
例えば仕事中なら、
- 昼休みにウォーキングをする
- 休憩するときに上階まで階段でいく
ということもできるでしょうし、家なら少しの空いた時間に腕立て伏せなどの簡単な筋トレをすることもできるでしょう(腕立て伏せ20回とかなら一分もかかりません。)
そういった時間のスキマを見つけて、トレーニングを入れ込む。
スキマを見つけたらどういうトレーニングをするかをあらかじめ考えておけば、見つけたときにサッと取り組めるので良いと思います。
解決策③:ながらトレーニングを取り入れる
これは例えば、
- 通勤し「ながら」ウォーキングをする(歩いて会社に行く)
- 帰宅し「ながら」ジョギングをする(いわゆる『帰宅ラン』)
というように、どうせならトレーニングに変えてしまおうというものです。
実際にやってみましたが、なかなか有効なものです。
現在の職場は人も多くランニングウェアに着替える場所もあまりないので帰宅ランは封印してますが、歩いて通勤はよくしています。
このように、『早朝・スキマ・ながら』を使えば結構なトレーニング時間を確保することができます。
その戦略も含めて、どうやってトレーニングの時間を確保するかを考えることそのものが、まさにタイムマネジメントの鍛錬になっているのです。
忙しいビジネスパーソンにとって、これは仕事でとても役に立つ力です。
理由②:計画策定力がつく
「長期経営計画」「中期経営計画」「単年度事業計画」など、仕事の場面では進むべき方向性を定めて実行するため、さまざまな計画を立てることがあります。
この「計画策定→実行」のプロセスは、トライアスロンを通じて鍛えることができます。
一例をご紹介します。
Step①:大目標を掲げる
例えば、私の場合は35歳からアイアンマンを目指すことを心に決めたのですが、30代のうちになることを目標に掲げました。
Step②:大目標までのステップとして各年に課題を設ける
その大目標を達成するためには、各年で「どのような状態になっていなければならないか」を考え、各年に課題を設けました。
- 35歳の年:走りを鍛えるため、フルマラソン完走 →達成
- 36歳の年:トライアスロンデビュー →達成
- 37歳の年:オリンピックディスタンス(swim1.5km、bike40km、run10km)のレースに数多く出る
- 38歳の年:ミドルディスタンス(swim2.0km、bike90km、run21km)に挑戦
- 39歳の年:アイアンマン(swim3.8km、bike180km、run42.195km)に挑戦
このように、各年になっていたい状態を考え、小目標とするのです。
Step③:具体的なトレーニング計画を立てる
各年の小目標を達成するためには、じゃあどのようなトレーニングをしていこうか、ということになるわけです。
少なくとも、各種目の距離はトレーニングの時にクリアしておきたい。
例えば38歳の時にミドルディスタンス完走を狙うなら、トレーニングの時にもバイク90kmを実際に走れるようになっておきたいところです。
このように、「その時にどうなっていたいか」から逆算して具体的なトレーニングに落とし込んでいく。
このStep①からStep③までの過程は、まさに「計画策定」そのもの。
遥か遠くに大きすぎる目標があるからこそ、計画を立てて着実に積み上げることが大切になってくる。
トライアスロンでは、そんな計画策定力が鍛えられると思っています。
理由③:インパクト強めの話題となる
「私、トライアスロンをしているんです。」
これだけで「ほう」となることが多いです。
かなりインパクト強めな自己紹介につながり、覚えてもらいやすくなるのです。
さらに、
「アイアンマンを目指しているんです」
アイアンマンとは何ぞやの説明をすると、奇妙なものを見るような目でこちらを見てくることもあります。
クレイジー、といった感じで。
でも、これでインパクト抜群です。
ビジネスパーソンにとって、インパクトを与える、印象付ける、覚えてもらうことはとても大切なこと。
さらに、周囲にそう宣言することで自分へのプレッシャーにもなる。
トライアスロンをやることで、自分の存在に多少のインパクトを負荷することもできるのです。
理由④:体力がつく
何だかんだ、ビジネスの世界は体力勝負な部分もあります。
その点、トライアスロンをすれば当然体力がどんどんついてくる。
トライアスロンには、レースによって多少違いはありますが、
- オリンピックディスタンス(swim1.5km、bike40km、run10km)
- ミドルディスタンス(swim2.0km、bike90km、run21km)
- ロングディスタンス(swim3.8km、bike180km、run42.195km)
と様々な距離があります(アイアンマンはロングディスタンスです)。
ミドルデイスタンスの制限時間は7時間程度、
ロングディスタンスに至っては16時間程度だったりしますので、
言い換えればその時間ずっと運動をし続けるということ。
途方もない、とてつもない体力が必要なわけです。
ビジネスにも必要な体力。
トライアスロンを通じて、鍛え上げることができるのです。
理由⑤:業務スピードが上がる
これは若干副産物的なところもあります。
「理由①:タイムマネジメント」でも触れましたが、三種目のトレーニングをまんべんなく行うのはとても大変なことです。
時間をうまく使ったり、何かを削って時間を創らなければなりません。
そのために、一日の時間の中で最も長く陣取っている「仕事の時間」を効率化していく必要に迫られるのです。
仕事の成果や質は落とさずに、どうやって仕事をさばいていくか。
無駄な残業などする暇はないのです。
実際、私も創意工夫して業務効率化に努めました。
- 無駄な資料作りをなくし
- 優先順位別にタスク管理をし
- 状況に応じてタスクを誰かに依頼もしくはシェアしあい
- 必要のないタスクはやめ
- 集中すべき仕事に集中して成果を出す
飲み会もかなり減らしました。
そうやって時間を創り出し、トレーニングの時間を確保する。
もちろん家事・子育ての時間も必要ですしね。
実際に、トライアスロンを始める前と後では業務スピードが上がりました。
これもトライアスロンのおかげですね。
トライアスロンは忙しいビジネスパーソンにこそ始めてほしい
「トライアスロンは、仕事にも役に立つ。」
以上が、私が実際に感じたメリットです。
だからこそ、忙しいビジネスパーソンにこそトライアスロンをお勧めしたい。
こんなにもメリットがあるのですから。
私もまだまだ道の途上。
これから更なる飛躍を期して努力を重ねていきます。
努力すれば必ず成長し、ステップアップした新しい景色を見せてくれる。
それを体感できること。
これもトライスロンのメリットのひとつなのかもしれません。
これからも、ビジネスとトライアスロンの相乗効果を生み出して参ります。